「不具合乗り越え成長」=きぼう運用5年で式典−宇宙機構 [時事]

 国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」の運用開始から5年を祝い、宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター(茨城県つくば市)の運用管制室で13日、記念のセレモニーが行われた。
 運用開始時の主任を務めたフライトディレクターの松浦真弓さんがあいさつに立ち、「5年前のわたしたちはひよっ子だったが、いろいろな不具合を乗り越えて成長してきた。今となっては、きぼうの運用をできるのはわたしたちだけだと胸を張れる」と5年間を振り返った。
 セレモニーには、宇宙飛行士の野口聡一さんも参加。「ここは宇宙に一番近い部屋。わたしが宇宙にいた間も常に一心同体となって仕事をしていた。この日を迎えることができ、宇宙飛行士一同も大変喜んでいる」と述べた。

経験重ね、声価高める=「巨費見合う成果」課題―日本実験棟「きぼう」5年 [時事]

 「これで博物館行きか」。きぼうに開発段階から関わった宇宙航空研究開発機構の長谷川義幸理事は03年2月、米スペースシャトル・コロンビア号事故を聞き、きぼうの打ち上げは絶望的だと感じた。ISSの建設再開後、きぼうはシャトルで3回にわたって打ち上げられたが、「一つでもこけたらパー。とてもうまく行くとは信じられなかった」と振り返る。
 建設は無事終わったが、有人宇宙施設の運用は全てが初。筑波宇宙センターの管制チームは小さなトラブルのたびに、訓練では経験できない運用のこつを身に付けた。5年が経過し、不具合の発生率は米国実験棟の半分以下。運用技術の評価はISS参加各国の間でも高く、最近では米民間補給機の運用支援を請け負うほどになった。

ディスカバリー号により「きぼう」船内実験室がISSに運ばれてから早5年。その間にはHTV「こうのとり」も就航しましたし今思い起こせば随分ビッグなミッションの連続でしたが、なんだかんだで安定した運用が行われております。24時間365日お疲れ様です!