イプシロン打ち上げ成功願い千羽鶴折る 肝付・内之浦の主婦ら [読売]

 宇宙航空研究開発機構JAXA(ジャクサ))の新型固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げ成功を願い、発射場の内之浦宇宙空間観測所がある肝付町内之浦地区の主婦らが千羽鶴を折った。近くJAXAの打ち上げ担当の責任者に届ける。(長野浩一)

 主婦らは内之浦婦人会の元会員ら。婦人会は1970年2月、L4Sロケット5号機に搭載された日本初の人工衛星おおすみ」の打ち上げ時から、千羽鶴を折って贈っている。

 当時、ロケットの打ち上げ失敗が続いていた。観測所の科学者や技術者らを勇気づけようと、会員らが鶴を折り、神社で成功祈願をして届けたところ、成功。以来、人工衛星を載せたロケットの打ち上げの際には婦人会が千羽鶴を折って贈り、成功に欠かせない恒例行事となっている。

 鶴を折る際、黒い紙は「黒星」につながらないよう裏返しに折ったり、床に落とさないよう机の真ん中に鶴を積み上げたりし、縁起をかついでいるという。

 今回は元会長の橋本雅子さん(79)が呼びかけ、61〜76歳の7人と一緒に千羽鶴を折った。22日に鶴を持ち寄り、糸でつなげた。

 元副会長の肥後順子さん(61)は「鶴に込めた思いが届き、無事に成功してほしい」と話していた。

内之浦伝統の折り鶴。種子島の方によると、本日イプシロン1段目用SRB-Aが種子島宇宙センターから出荷されたようです。成功祈願!