JAXAに研究紹介展示館整備へ、17年度までの完成目指す/相模原 [カナロコ]

 展示館の整備は、13年度からの中期計画(5カ年)に盛り込まれた。2階建てで、延べ床面積は最大1500平方メートルを見込む。現在は1階ロビーを展示スペースに充てており、広さは350平方メートル。構想通りに計画が具体化されれば、4倍以上のスペースが確保できる。

 展示室の一般見学者が急増していることも、建設計画を後押しする。06年度までは、事前に申し込んだ団体だけの受け入れだったため、年間の見学者は2千人に満たなかった。しかし、07年度から段階的に見学条件を緩和。事前申し込みは不要、個人でも自由に見学でき、週末も公開としたことで、12年度は約7万1800人に上った。

 現在、研究・管理棟の入り口付近に展示されているのは、10年6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の実物大モデル。奥には1970年に打ち上げられた日本初の人工衛星おおすみ」の予備機、55年に水平発射実験を行ったペンシルロケットの実物などが並ぶ。打ち上げ時の音響が体験できる装置や、職員が持ち寄った大量の宇宙関連の書籍も閲覧できる。

 計画を担当する阪本成一教授は「手狭すぎるため紹介できないものがたくさんある。日本の宇宙開発を黎明(れいめい)期から紹介できる展示館にしたい」と、実現に意欲的。屋外で展示するロケットの原寸模型そばの緑地帯が建設予定地の一つとされており、隣接する市立博物館とも連携した見学コースを構想している。

現在は1階ロビーにスペースが設けられていますが、イベントの際など移動が大変そうなんですよね。お蔵入りしている物も含めてドンと置ける展示館が出来れば便利ですし是非立ち寄ってみたいです。つくば宇宙センターでは建屋は簡易なドームですがかなり雰囲気出てるんですよね。どんなのになるでしょうか?