超音速機飛行実験でトラブル=ルート外れ、目的達成できず−宇宙機構 [時事]

 宇宙航空研究開発機構は17日、スウェーデンで16日に無人の超音速試験機を高度約30キロから飛行させる実験を行ったが、トラブルが発生し、途中で予定ルートから外れて落下したと発表した。同機構は調査・対策チームを発足させ、原因調査を始めた。

 機体は全長約7.9メートル、重さ約1トンでエンジンはない。気球で高度約30キロまで運び、16日午後7時55分(日本時間)に分離して滑空飛行させた。高度約12キロまでは予定ルートを飛行したが、その後急角度で落下した。機体の損傷や制御システムの不具合などが考えられる。

D-SEND#2最新情報 8月17日 [1回目試験] 試験結果(続報) [JAXA]

8月16日に行った1回目試験について、飛行データを解析した結果、超音速試験機は気球から分離し、高度約12km、約マッハ1.6に達するまで正常に飛行しましたが、計測地点の約12km手前で想定飛行経路から外れ、約8km手前で着地したことが確認されました。

ブーム計測システム(BMS)正常に作動しましたが、計測されたソニックブームの波形は、想定していた飛行状態のデータではないことが確認できております。

機体は、スウェーデン宇宙公社(SSC)により、想定していた実験領域内に落下していることを確認しました。

想定飛行経路から外れた原因については、本日JAXA内に調査・対策チームを立ち上げ、調査を行っているところです。

うーむ、ちょっと心配です。2機目が同じ設計なら何らかの対策が必要になり時間がかかる可能性もありますね。