イプシロンロケット試験機 打上げ中止の原因究明状況 記者説明会資料(pdf) [JAXA]

資料がアップされていました。

No.1701 :イプシロン試験機 打ち上げ中止の原因究明記者説明会 [宇宙作家クラブ ニュース掲示板]

今村さんと柴田さんが説明会の模様を起こしてくださっています。


搭載機器による演算時間などで0.07秒かかり地上の計算機の監視開始に遅れたことが中止判断された原因だったようです。これについては20日のリハーサルでまずランチャー旋回後の絶対値を取得しそれを元に監視設定値を設定。その時は手動で行い、また21日のリハーサルでは悪天候のためランチャー旋回を行わず監視設定値のみを確認したためラグには気付かず、27日の中止後にリハーサル時のテレメトリを確認して判明したとのこと。
この監視設定値とはランチャー旋回後の角度のことで、20日のリハで初めて取得されるもの。27日当日の事象としては、X-20での監視開始時に搭載機器からのデータが間に合わず初期値0を読み込み、ロール軸周りの絶対値2±1の監視設定値を逸脱していると判定され自動的に中止されたということのようです。これが27日の会見で約1度ずれていたというものですね。ヨー・ピッチ軸については初期値、絶対値が共に0だったためエラー判定されず。ちょっと分からないのは、初期値というのはいわゆるnullなのか、それとも正しい値を意味するのかというところです。動画を見るとなんとなく後者に聞こえますが。
対策としてはラグを考慮した判定時間を設定するわけですが、ここはさほど時間はかからないものの、他に何らかの確認漏れがないか総点検を行うためここに少し時間がかかるようです。再現性はあるようなので確実な対処は出来そうですね。

「3日」の問題 [Terakinizers' Tells]

確かにそれは一番欲している部分であり一番一人歩きしやすい部分でもありますよね。