イプシロンロケット試験機/SPRINT-A打ち上げ見学記 2013.08.27

06:00 起床

 

太陽が昇ってきました。打ち上げの日に相応しい素晴らしい天気。
天候が良かったのもあり実に穏やかな航海。さすがに外洋なのでゆったりとした揺れは感じますが、寝っ転がっていればほとんど気にならないレベルです。




7時頃、陸地が近付いてきました。



バイキングでモリモリと朝食をとります。


09:00 下船

ここからは現地でチャーターしたバスで内之浦漁港へと向かいます。


小一時間ほど海沿いの道を進むと、肝付町役場内之浦総合支所が見えてきました。漁港はすぐそこです。


10:15 内之浦漁港

 

さあいよいよやって来ましたよ。初めての内之浦です。クソ暑いので麦わら帽を被り、あらかじめ用意していた冷却タオルにミネラルウォーターを染み込ませ首に巻いていざ出陣。これかなりひんやりして効きますよ。


 

屋台の行列! いやーお祭りですね。



あまりに暑いためテントでかき氷を食す。前日まで荒天だったのにあまり湿度が高くないのか、日陰では結構涼しく感じます。


11時前、ニコ生ではNVSさんによる中継が始まりました。宮原見学場以外では山の陰になるため直接発射台は見えませんが、既にランチャー旋回は完了し機体がその姿を見せています。これだけ会場が混雑していても、意外とニコ生を見るのに支障が無い程度の回線速度は出ています。



イプシロン弁当は速攻で売り切れてしまっていましたが、イプシロンウォーターは抜かりなくゲット。原料は鹿児島沖の海洋深層水です。


歩き回っていると相変わらず暑いので、林でやり過ごします。


小一時間ほど寝転がって休んだ後、持参の弁当を食す。


13:20

 


いよいよ打ち上げ時刻が迫ってきました。打ち上げまで30分を切っています。漁港の奥に設けられた大型中継モニターの前に続々と人が集まってきました。発射台はその後ろの山の陰にあり、打ち上がるとあちらから南東方向の空へ上昇していくはずです。

13:45


…?
打ち上げ時刻を過ぎても打ち上がる様子はありません。会場はざわつきながらもロケットの様子を見守ります。Twitterを覗くと、宮原で見学している方々からは逆行手順に入ったとのツイートが流れてきます。え、もしかして今日の打ち上げはもう無い…!?
やがて打ち上げ中止の報がアナウンスされ、会場からは落胆の声があがります。ううむ、直前の中止はH-IIA17号機以来か。しかも現時点では原因が不明なため、ツアーを離脱して現地に残るのはリスクがあります。残念ながら帰路につきます。内之浦での打ち上げ初観戦はならず、自身の打ち上げ観戦12回目にして初黒星です。無念…。



 

漁港に大渋滞が発生しバスがなかなか抜け出せないので、屋台に行って再びかき氷を食す。


この後、道の駅でお土産を購入しながらニコ生で記者会見の模様を見ていましたが、どうやら打ち上げ直前にロケットのロール軸の角度がズレていることを検知したため自動カウントダウンシーケンスが中断されたとの説明。これはやはり明日明後日というわけにはいきそうにありません。記者の「もし最短でいくとしたら何日ほどかかるか」との質問には中2日と答えていましたが、当然現時点では不確定です。*1



18:10 出航

 

志布志港に向かう道で渋滞が発生したため15分遅れでの出港となりました。テープ投げでちょっと寂しさがこみ上げてくる。ああ、内之浦の打ち上げ見たかったなあ…。そして客室に戻り小一時間ふて寝。



今回のツアー客はロケットの打ち上げを見るのは今回が初めてという方が多くおられました。「一生に一度」という方々もおられ皆さん揃って落胆していたので、自分も気晴らしのつもりでiPadに収めた打ち上げ動画をお見せしちょっとした鑑賞会に。持ってて良かったiPad。ついでに種子島での打ち上げ観戦の仕方などを解説し、「天候などでの延期を見込んで3〜4泊でほぼ確実」「伊丹から飛行機乗り継いで数時間」「島内どこからでも見られます」「結構簡単に見に行けるので是非一度」「大迫力」と超オススメしておきました。なんせイプシロンの2号機は2年後ですからw



気を取り直して一っ風呂浴び、デッキに上がると星空教室が行われていました。しばらく暗闇に目を慣らすと、見事な天の川が見えてきました。こりゃ凄い! 揺れる船の上からだとどうしてもブレるのであまりはっきりと撮れませんでしたが、それでも町中では決して見られないレベルです。



 

 

既にレストランは閉まっているので、自販機でホットドッグを購入しロビーで一服。こういうまったりした船旅っていいね−。


23時頃、まだデッキには人が溢れています。


消灯。おやすみなさい。

*1:後日、データ送信のラグが判定開始のタイミングとズレたままだったという原因究明結果が発表されました。