能登の工場から宇宙へ はやぶさ2に部品 [北國新聞]

 同社によると、採用された抵抗器は幅約1センチと爪の先ほどの大きさだが、はやぶさ2が正常に作動するために欠かせない。推進力を担うイオンエンジンと、地球との唯一の連絡手段となる通信機器に数個ずつ使われる。ひとたび宇宙空間に飛び立てば修理できないため、絶対に壊れない信頼性が求められる。

 現在、市場には中国や台湾製の比較的安価な抵抗器も出回っている。はやぶさ2のシステム設計を担うNEC(東京)は当初、海外メーカー製を使うことも検討していたが、信頼性や円滑な技術連携の観点から国産の採用を決め、その中でも鹿島興亜電工の製品に白羽の矢が立った。

 鹿島興亜電工は担当社員を相模原市宇宙航空研究開発機構JAXA)に派遣し、製造現場で情報共有するなど、社を挙げて「宇宙産業」に対応した。NECとJAXAによる幾度もの製造ライン調査や品質検査に合格し、宇宙を旅するための耐久性にお墨付きを 得た。

海外製だとサポートやライセンスなどどうしても難しくなる部分がありますからね。コスパを求められる割合が高い低軌道衛星ならともかく。