ロシア隕石と「はやぶさ」採取の微粒子の成分がほぼ一致 [FNN]

2013年2月、ロシアに落下した隕石(いんせき)と、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子の成分が、ほぼ同じだったことがわかった。
これは、国際研究チームの調査で明らかになったもので、2013年2月、ロシアのチェリャビンスクに落下した隕石と、2010年に「はやぶさ」が「イトカワ」から持ち帰った微粒子の物質の成分比率が、ほぼ一致したという。
このことから、ロシアに落下した隕石は、「イトカワ」のような小惑星を起源としていることがわかった。
東北大学の中村智樹教授は「くわしく研究を進めていくことで、地球や地球型惑星、火星とか金星といった、大きな惑星の初期進化段階を解明することができると期待される」と話した。
また、太陽系が始まった初期の段階に、イトカワなどと同じ環境で形成されたと考えられ、もとは1つの天体だった可能性もあるという。

前回の報道ではイトカワサンプルの解析を行っている岡山大学地球物質科学研究センターの話として報じられていましたが、今回は国際研究チームの調査結果だそうです。イトカワサンプル引っ張りだこですね。これらの話を総合すると、非常に似た環境で生成された物質であるということですね。これが同じ天体由来かどうかはゆっくり考える必要がありそうですが、やはり由来のはっきりしているサンプルを持っていると一つ上のステージで研究が進められますね。