嫦娥3号月着陸、日中の月探査で明暗分かれる カギはプログラム的探査 [日経ビジネス]

 SELENE2を巡る環境の問題としては、日本の宇宙開発がアメリカの方針に常に大きく影響されていることがある。2000年代後半に米ブッシュ政権が有人月探査計画を推進していた時期、日本は月探査にかなり熱心な態度を見せていた。それが、オバマ政権に代わって有人月探査計画がキャンセルになると、途端に月探査への政策的熱意が薄れた。

 現在、日本の宇宙政策の中心である内閣府・宇宙戦略室は宇宙科学を重点分野の1つに位置付けてはいる。しかしその実態は、「科学者がボトムアップで選定した探査計画を一定の予算内で実施する」という受け身のもの。国としてどのような探査を行うかという方針をはっきりと打ち出してはいない。「どの予算規模の計画をいつごろ実施するか」に議論が終始しているのだ。

うむ。内にしろ外にしろ非常に受け身な姿勢が見て取れます。いわゆる科学探査枠というものがあるといっても、IGSやQZZSのように別枠でやるときはやるんですよ。まぁIGSはJAXAへの受託という取って付けた形でいまだに予算圧迫してるのが実態ですけどね。ISS関連の経費削減なんてしなくてもこれ返上するだけでかなり余裕出るんじゃないですか? 全体のパイを増やさず大規模プロジェクトを押し込みまくったツケですね。