トルコから受注の衛星が完成 [NHK]

大手電機メーカーの三菱電機は3年前、トルコの通信衛星2個を受注し、このうち1個がこのほど完成しました。
トルコ側への引き渡しを前に8日、神奈川県鎌倉市の工場でトルコのエルドアン首相も出席して式典が行われ、この中でエルドアン首相は「日本と一緒に進めている宇宙航空開発事業がますます発展していくことを期待します」と述べ、衛星の完成を祝いました。
トルコの通信衛星は、これまでフランスの企業が製造してきましたが、日本はJAXA宇宙航空研究開発機構などが主導して官民挙げて売り込みを図った結果、初めての受注にこぎ着けたということです。
また、トルコは2018年までに国産の通信衛星の開発に取り組みたいとしていて、日本側ではトルコ国営の通信衛星会社の技術者10人余りを招いて、衛星の製造や運用の技術も指導しているということです。

三菱電、トルコ向け通信衛星の出荷記念式典 [朝日]

 例えばシステム設計や仕様を共同で策定、ハードウエアを三菱電機が主導で調達し、トルコの生産拠点で組み立てる枠組みなどが考えられる。海外の衛星事業では欧米メーカーが強く、これまでトルコもフランス企業がすべて受注してきた。山西社長は「インドネシアベトナム、タイなどから引き合いがある」として、今後はアジアを中心に通信のほか、観測や気象衛星などへも事業を拡大していくという。

もう1機は今年後半完成だそうです。今回完成したTURKSAT-4Aはプロトンロケットで2月10日に打ち上げられる予定となっています。