宇宙太陽光発電 夢か現実か [日経]

いわゆるSSPS。

 「2020年ごろまでに小型衛星で実証実験ができればいいと思っています」と藤田さんが言うので、「以前は17年度の予定だったはずでは?」と尋ねてみると、「もう間に合いません」と残念そう。「宇宙ステーションで実験をしたくても、宇宙飛行士に危険が及ばないかなどの厳しい審査があり、そこをクリアできていないのです」。まだ道筋すらはっきり見えないのが現実のようだ。

平成25年12月24日 無線送受電技術に関する「きぼう」を用いた軌道上実証ミッションの概念検討(そのオ)(pdf:83KB) [JAXA]

概念検討はされるようですが、確かに3年では厳しいですね。ISSは2020年以降も運用されることになったので頑張って欲しいですが。

 もうひとつ、気になったのが安全性。地上にマイクロ波やレーザー光線を当てると、SFアニメのように人が焼け死んだり、都市が炎上したりするのではないか……。実際、マイクロ波は電子レンジでも使われている。おそるおそる尋ねてみると「マイクロ波の中をちょうど飛んでいた鳥が焼き鳥になるんじゃないかってよく言われるんですが、そんなことはありません」と笑顔で否定された。

 マイクロ波は拡散するため、エネルギー効率を上げるために電波を絞るには、パネルを大きくする必要がある。それで、あんなに巨大なパネルが必要だったわけだ。「だけど、人は極力いないほうがいいですね。耳元で浴びる携帯電話の電磁波よりは弱いですが、浴びないに越したことはありません」。不安がまったくないというわけでもなさそうだ。

強度は携帯電話より弱いそうです。四六時中浴びなければ平気そうですねw