世界最高精度の「全世界3D地図」が地球の命を救う [三菱電機 from ME:DSPACE]

先日発表された「だいち」の観測データによる全球高精細立体地形マップ。

 JAXAから委託されて、RESTECと共に3D地図の作成を行うNTTデータの筒井健さんは「3D地図は国家の基盤情報。その情報をもとに都市計画や防災計画が立てられます。日本では国土地理院が5〜10m解像度の3D地図情報を持っているため、例えば洪水等の自然災害時もあらかじめ作成されたハザードマップにより避難指示を出し、被害拡大を防ぐことができます。しかしアジア、アフリカなどの新興国では詳細な地図が整備されておらず、甚大な被害を受けています。世界中で日本に近い精度の3D地図情報が得られるようになるのは、画期的なことです」という。

 需要の高い地域の3D地図からサービスを開始、2016年3月に全世界の3D地図が完成する。意外だったのは国内からの反響も大きかったこと。「地形調査や、防災計画に役立てたい、景勝地のビジュアルな3Dデータが欲しいなど面白いニーズが国内外から数多くありました。細かい地形を最新データで見たいという方が予想以上に多いことを実感しました」(筒井さんとRESTECの石館和奈さん)

最新の高精細マップが地球のどこでも得られるようになる、しかもお手頃なお値段となると自分もちょっと欲しくなってきます。