深宇宙探査技術実験機「DESTINY」 イプシロン3号機で太陽系探査なるか [日経テクノロジー]

イプシロン3号機で打ち上げられる宇宙機の候補としてDESTINY、SLIM、小型月ペネトレーターなど4機。そのうち探査分野である3機について解説。

構想では、イプシロンロケット(標準型)に新規開発する4段キックステージを追加して、月遷移軌道への打ち上げ能力を増大させる。そして、ペネトレーターを搭載した小型探査機を同ロケットで打ち上げ、月周回軌道に投入する。その後、略円軌道(approximate circular orbit)上でペネトレーターを小型探査機から分離・投下させ、小型探査機側では、設置したペネトレーターと地上とのデータリレーのための軌道変更を実施。分離投下したペネトレーターの側では軌道離脱モーターの噴射によって周回速度成分を相殺した上で、ペネトレーターを高度約25kmから姿勢を変更させながら自由落下させる。これにより、月面を覆うレゴリス層(堆積層)の2〜3mの深さまで、ペネトレーターを潜り込ませるという。

ペネトレーター機についてはあまり解説されている資料を見かけなかったので。イプシロン向けにキックステージを新規開発する計画だそうです。しかしどれもみな面白い計画なんですよねえ。せっかくコストダウンしたイプシロンの打ち上げ機会を増やすという意味でも年2機くらいのペースでどんどん順次打ち上げられればと思うんですが。