探査機ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着 [AstroArts]

画像:ESA


おおお、これまた凄い姿をしてますね!

2004年3月にギアナ宇宙センターから打ち上げられたヨーロッパの探査機「ロゼッタ」が、探査目標であるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)に到着した。

8月6日18時0分(日本時間)にロゼッタは6分26秒のエンジン噴射を開始し、噴射終了のシグナルが予定どおり18時28分に地上に届いた。幅約5kmの彗星とのランデブー軌道への移行に成功したとみられ、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の公式ツイッターでは18時30分に「ロゼッタは彗星に到着。軌道に入りました!」と投稿されている。ロゼッタはこれから10月にかけて軌道を細かく修正しながら、じょじょに彗星に接近していく。

彗星へのランデブー、そして着陸機による探査は世界初の試みです。この彗星の全長はイトカワの約10倍で約5km。画像が撮影されたのは彗星から285kmの地点。くびれている様子は2つの塊がくっついたものであることを伺わせますが、このささくれだった地形は、例えばこの水分量が多い彗星の表面に小天体が衝突することで形成されたクレーターが、乾いたレゴリスのようにならされることなく固まったものでしょうか? これからの詳細な観測が楽しみです。