NASA探査機の採取サンプルに太陽系外由来とみられる微粒子 [AstroArts]

NASAの探査機「スターダスト」が持ち帰ったサンプル採取器から、太陽系外由来とみられる微粒子が7個見つかった。サイズにより組成や構造に違いが見られ、異なる歴史を経てきたようだ。比較的大きいサイズのものは雪のようにふわふわとしたものが多いという。

恒星間空間からやってきた塵を星間塵と呼ぶが、今回見つかった粒子を星間塵と断定するまでには、酸素同位体比の測定などさらなる調査が必要だという。3つの比較的大きい微粒子(数十μm)は硫黄化合物を含むが、これは星間塵にはありえないという意見もある。

だがもし星間塵であることが確定すれば、史上初のサンプルとなる。粒子の捜索と採取はまだ進行中で、まだまだ見つかるかもしれない。星間塵は年老いた巨星の活動や数百万年前の超新星爆発により生成されると考えられているが、その由来や進化をさらに詳しく探る有力な手がかりになると期待される。

太陽系外由来の宇宙塵、探査機サンプル中に7個特定か [AFP]

「衝突方向を詳細に描画して調べた結果、研究チームは太陽系の外部から来たに違いない粒子を7個特定することができた」

8年前に彗星探査機「スターダスト」が持ち帰ったサンプルからえらいものを発見。現時点で恒星間物質であることを示唆しているのはエアロゲルで採取した際の進行方向であるようです。微少サンプルの分析はもとより、エアロゲルから無傷で取り出すだけでも相当大変でしょうから、確定まではまだしばらくかかりそうですね。