17年間 雨を観測し続けた長生き衛星『TRMM』に運用終了の兆候 [Response]

GPM打ち上げ時にはあと2年程度と予測されていたTRMMの運用期間だが、このほどNASAのTRMM運用チームは「2014年7月8日、推進剤タンクの圧力計の数値は、TRMMの推進剤が切れたことを指し示した」と公表した。今後は現在の運用高度である402キロメートルの軌道を維持する操作を終了するとし、すでにTRMMは高度402キロメートルから下方へ降下を始めたという。少量の推進剤がまだ残っているものの、これはスペースデブリとの衝突を回避するために温存し、衛星が安全に降下できるようにする。

今後はこのまま軌道降下するにまかせ、観測は継続するそうです。軌道降下速度は太陽活動による大気の変動にも左右されますが、現在の計算ではあと1年半ほどは持つようです。後継機でもあるGPM主衛星が間に合ってよかったですね。