彗星着陸機フィラエの活動状況

彗星の地面掘削装置を作動=バッテリー切れの恐れ−欧州探査機 [時事]

 火星と木星の間にあるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい)に着陸した小型探査機フィラエについて、欧州宇宙機関(ESA)は14日、地面を約20センチ掘削して内部物質を採取し、分析する装置を作動させたと発表した。

うむ、ドリルを稼働させましたか。バッテリーも差し迫っているので最低限やれるうちにやっておこうという判断でしょうか。


どうやら科学データが取得できているようです。

■フィラエ、固定を解除し姿勢の回転を開始

Turning Philae [ESA]

Philae's planned mission is expected to come to an end when batteries are exhausted sometime on Saturday; future contacts are possible if the illumination conditions change as the comet orbits closer to the Sun, enabling solar power to flow again.

彗星が太陽に接近し太陽電池の発電が改善することを見込み、フィラエの姿勢を変更させるのだそうです。


おお、どうやら35度姿勢を傾けることに成功したようです。果たして太陽光は得られるでしょうか?


うむむ、バッテリーの電圧がかなり下がってきているようです。もともとの予定では2日ほどバッテリーで活動しそれ以降は太陽光発電で運用する手筈でしたから、ここからは本格的にカツカツになります。夜になると完全にシャットダウンされるでしょうが、再び昼を迎えるとIKAROSのように復帰する目もあります。もちろん太陽光だけでどこまで発電できているかにもよりますが。また、少しずつでも充電ができれば最低限の活動は維持できるかも知れませんが、果たしてどうなるでしょうか?


観測データ取得のための通信は現時点でも正常に出来ているそうです。しかし持つのはあと45分くらいだろうとのこと。


おお、どうやら科学データは無事に取得できたようですよ! ドリルによる掘削も行ったようですし、最低限の成功は収めたと言えそうです。フィラエはバッテリー電圧低下により休眠状態に入りました。少しずつでも充電を行えればいずれ再起動の可能性はあります。ひとまずはお疲れさま!