H-IIA26号機／「はやぶさ2」打ち上げ見学記 2014.12.01

宇宙開発 f26rpt H2AF26 はやぶさ2

さて、今日は打ち上げが延期されたので何もない日です。朝はゆっくり起きて布団から這い出し、のんびりと朝食。



　


こちらは月探査情報ステーションの寺薗さんが大正製薬とコラボして配布している公式リポD。どなたかがゲットしてきたものを激写。裏面には「はやぶさ」とリポDの馴れ初めエピソードが綴られています。




自分は宿から出て、近くの海へ。既にやや強い風が出ており、雲の流れも速いです。体感気温も下がってきました。




浜の右手にある「千座の岩屋」へと足を運びます。2月に来た時はあいにく満潮で入れなかったのですが、今日はちょうど潮が引いているタイミング。種子島に来られている方は朝がチャンスですよ。



　


通れた！　抜けた先には高い波のうねる海が。




洞窟は中で二手に分かれているのですが、もう片方を行こうとしたところで天井に頭を思い切りぶつけて痛い。




こちらはかなり広くなっています。もうちょっと潮が引いていればもっと先まで行けたのかな？




岩陰の水たまりの波打ち具合で風の強さが見て取れると思います。これから更に強くなっていくと予想されます。風で舞い上げられた砂粒がビシバシ目にヒットして痛い。メガネがなければ即死だった。




駐車場まで戻ると猫が。
その横に止めてある車の人と少し立ち話をしていると、どうやら和歌山から車で見に来られてここで車中泊をしておられるようです。ロケットを見に来るのは初めてとおっしゃっていましたが、やっていることは歴戦の兵のようです。はやぶさ2効果恐るべし。
しばし話をしていた所でなぜか地デジの話になり、ふと気付く。手持ちのXperiaの地デジアンテナが見当たらない！　もしかして浜辺で回線スピードテストをしている時に落としてしまったか！？　慌てて捜索に戻る。




おっしゃあああったああああー！




再び道を戻ると、ロケットを見に来られたという女性ライダーの方が。時にはテントを張りながら転々としておられるそうです。いやあホント今回は見に来られる方が多様ですね。いや実際今までもこういう方々はおられたと思いますが、今回エンカウント率が非常に高いです。




さてこちらは本日発表の週間予報。やはり3日の打ち上げを逃すと4日は再び天気が荒れ、数日は強風が吹き荒れることになりそうです。たぶん打ち上げのチャンス自体は十分に確保できると思いますが、なにぶん自分がそれを最後まで現地で待ち続けられるかとなると話は別ですｗ



　　


こちらは高速船とフェリーはいびすかす、プリンセスわかさの運航状況。この時点ではいびすかすは運休が決定しており、他も条件付き運行となっています。たぶんこれから更に欠航が発生しそうな感じです。当然飛行機は満席ですし、延期を受けても今日は帰る手段がないという状況ですね。




テレビを付けると12時からTBSのバラエティ番組で「はやぶさ2」特集。的川先生がゲストに登場しておられます。



　


気象予報士による今後数日の天候の予想、打ち上げ時の主要制限、「はやぶさ2」のインパクタ運用、1999JU3という番号の解説、小惑星の種類とC型小惑星を探査する意義などを1時間にわたってガチ解説していました。これ多分、打ち上げ生中継の前に流す構成だったのかも知れませんね。となると3日も要注意ですよ。




宿の息子さんと真っ昼間から酒盛り。




その後一緒に港まで散歩に行きましたが、風が物凄いことになっていました。いや多分このあたりは地形的に多少は緩和されている気がしますが、時折本気の突風でふらつきます。波止の先端まで行くとそこには釣り人も。いやいやいやｗｗ




このあたりは岩場になっていて、波風で削り出された地層が剥き出しになっています。




ここにも猫。聞いてみると、やっぱり種子島は猫が多いそうです。飼ってる人はあまりいないけど特に駆除することもないのであまり警戒心もないとか。町中でも普通にゴロゴロとくつろいでますからねえ。




これはガジュマルというものだそうです。上の方から根っこを垂らしているのが特徴。




島の各所に散らばっている訪問者の皆さんから届くツイートはことごとくこの荒れた天候を報告するもの。午後の船は欠航。こりゃ確かに打ち上げは無理ですわ。気象班有能。
そうこうしているうちにJAXAから12月3日打ち上げ公式決定を知らせるプレスリリースが発表されました。よっしゃ！　ここからは天気の回復を祈りつつ、明日夜の機体移動に備えていくことになります。そこからは恐らくほとんど睡眠も取れないかも知れません。




夜は宿の皆さんで宴会の様相を呈していました。中には泣く泣く打ち上げ前に帰らざるを得なくなったご家族も。そういった方々の分まで、立派に飛び立つ姿を見せて欲しいですね。