(インタビュー)なぜ、宇宙へ? JAXAシニアフェロー・川口淳一郎さん [朝日]

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 先月出された政府の「新宇宙基本計画」の素案では、「出口戦略」という言葉が強調されています。出口、つまり結果が見えなきゃダメというんです。でも新しい望遠鏡を作る時、「この望遠鏡を作ったら見える星を言ってみなさい」と問われて、言えますか? 見えるものがわかっているなら作らなくていい。

 宇宙開発はこれから、国際共同が避けられない時代になるでしょう。巨額の投資リスクを分散させるために。日本が下請けに回らないよう、気をつけなければいけない。

 安全保障に積極的というよりも、むしろ科学や研究は軽視する国と受け取られます。アメリカは、科学はNASA、軍事と安全保障は国防総省と、組織も予算も切り分け、一定の距離を保って独立しています。日本もそうすべきなんです。

大いにうむ。