第16回:人工クレーター生成の瞬間を捉える眼DCAM3 [日経テクノロジー]

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 小惑星で実地に人工的な衝突を起こすのをカメラで撮影するというのに、インパクター動作の証拠だけというのはあまりにもったいない。もっときちんと理学的な考察に使える観測データを収集すべきだという話になったのです。衝突によって小惑星表面からどういう形状のものが飛び出していくか、とか、どれぐらいの速度で飛び出していくかが観測できるようにしよう、と。

 私は最初「無理です」と断ったんですよ。もう、ブツが半分出来かけているところで、そんな要求を入れるとゼロからの新規開発になります。当然リスクも増して、間に合わないとか、性能が出ないということになると搭載は諦めねばなりません。ところが、サイエンスの方々の熱意はすごくて、話し合いを続けるうちに技術的解が見えてきました。これまで作ってきたアナログに加えて、高精細のデジタルカメラも積むという方法です。

最初は本当に動作確認用のモニタカメラだったんですね。確かにサイエンスとしては非常に興味深い機会です。しかしこの短期間での仕様変更にも対応してしまったというのはやはりIKAROSを彷彿とさせますw 言いものが撮れることを期待したいです。