消息を絶った火星探査機が見つかった。しかし生みの親はもうこの世に... [歯フィンポスト]

このニュースに対するソーシャルメディア上の反応は非常に大きかった。その多くは、「ビーグル2」プロジェクトを率いたコリン・ピリンジャー教授が2014年5月に死去していたという、悲しい事実に向けられたものだった。

「2003年以降、クリスマスにはいつも『ビーグル2』に何があったのかを考えていました。2003年の私のクリスマスは、火星からのデータ受信ができなかった失望感で台なしになりました。実を言うと、『ビーグル2』に何が起きたかを知ることはもうできないと、ほぼあきらめていました」。

「これらの画像は、我々が火星に関する科学的な目標に限りなく到達したことを示しています。イギリスやヨーロッパや世界中の多くの人や企業が、『ビーグル2』製作のために懸命な努力をしましたが、これらの画像によりその正しさが証明されました」。

「高度に複雑な突入、降下、着陸の一連の流れは完璧だったようです。展開の最後の段階だけ、『ビーグル2』は問題に直面してしまったようです。チームが4年あまりの期間で『ビーグル2』を制作し、火星の表面に無事着陸させたことは偉業だと思います」。

「『ビーグル2』がもたらしてくれたであろう、世界に認められる科学的成果を得られなかったことは非常に残念です。また2014年に亡くなったコリンや他の仲間たちが、『ビーグル2』が火星への着陸に成功したことを生きて知ることができなかったのはもっと残念です」。

部分的とはいえパドルの展開が認められたということは、タッチダウンシーケンスまでは正常に機能したことを示唆していますね。11年越しに知ることのできたこの事実、今からでもいい報告になるのではないでしょうか。