超小型探査機、姿勢制御に成功もエンジン不具合 [読売]

 プロキオンは低コストの超小型機による宇宙探査が可能かを実証するのが目的で、軽量で消費電力が少ない通信機器やエンジン、望遠鏡を載せている。1月には地球上空を覆う「ジオコロナ」と呼ばれる水素の層の撮影にも成功、当初の目的をほぼ達成したという。

 しかし3月、エンジンが停止。金属のかすによるショートが原因とみられ、機体を回転させるなどして、かすを除く作業を行っている。復旧すれば、16年5月に地球と火星の間にある小惑星に近づき、内部構造などを調べる予定だ。チームの船瀬龍・東大准教授(航空宇宙工学)は「超小型機で宇宙探査できることを十分に示せた。エンジンを復旧させ小惑星への到達も実現したい」と話している。

東大の超小型深宇宙探査機「PROCYON」、エンジンに不具合 - ノミナルミッションはほぼ達成 [マイナビ]

実験の成果を聞くと順調に思える「PROCYON」だが、現在はトラブルに見舞われている。3月中旬にイオンエンジンの定常運転が中断してしまったのだ。現在、4月末までを目標に復旧作業を進めているが、もし、それまでに復旧できなかった場合は今後の計画を変更する可能性がある。

実は同探査機に不具合が発生するのはこれが初めてではない。これまでも推進剤調圧制御ソフトウェアの不調、中和器電圧の異常上昇などを自律化機能や運用の工夫で乗り切ってきた。小惑星探査機「はやぶさ」が数々の困難を乗り越えて地球に帰還したように、「PROCYON」も今回のトラブルを切り抜けて当初の目的を達成することが期待される。

うーむ、イオンエンジン内部のコンタミで短絡が発生ですか。なんとか復旧して欲しいです。