火星衛星探査:トップダウンで決定に疑問の声 [毎日]

 今回、宇宙基本計画で示された「中型計画」の第1号を目指し、JAXA宇宙科学研究所は2月から5月にかけ、太陽観測衛星など3件を選定した。

 だが関係者によると、政策委や文部科学省の主導で火星衛星探査が浮上。5月に入ってから、宇宙研所長決定で急きょチームを作り本格的に検討を始めた。宇宙政策委宇宙科学・探査小委員会の松井孝典委員長は取材に「(JAXAが挙げた)3件は国際協調などが必要で、来年度の開発着手に間に合わない」と説明した。

 だが、火星衛星探査は二つある火星の衛星のどちらを目標にするのかや、エンジンシステム、計画期間も決まっていない。研究者らからは「中型の予算300億円で足りるのか」「なぜ3件よりも火星衛星探査が選ばれたのか丁寧な説明が必要」などの声が出ている。

確かに、宇宙政策委員会肝入りって感じがかなりします。これまで検討されてきた火星探査といえばMELOSというものがあり、これもいくつか検討案がありますが火星大気から微粒子をサンプルリターンしたり火星に着陸機を降ろしたりといったものでした。ここにきて火星の衛星からのサンプルリターン計画が浮上して「ん?」と思っていましたが、これを読むとどうもやはりMELOSとは別のもののようですね。言っては何ですが「降って湧いた」感はありますし、探査計画の精査や規模や構成などもまだ固まっていないようですしなんというか、これはどういう経緯なのか気になりますね。