平成27年台風第18号による大雨等に係る被災地域の加工処理画像等について [内閣官房]

 この度、国内における大規模な被害を伴う災害や事故等の発生に際して、情報収集衛星の画像が被災等の状況の早期把握や被災者等の迅速な救助・避難等に資すると判断された場合には、別添に基づき、内閣情報調査室において、加工処理画像(衛星画像に、衛星の能力が明らかにならないよう加工処理をしたもの)を内閣官房のウェブサイトに掲載するなどして国民に公開することとなりましたので、お知らせします。

先の大規模水害を受け、IGSが取得した観測画像が初めて公開されました。本日午前に取得されたものです。
データ公開に関するガイドラインが数日前に改定されたばかりだったのですが、ぱっと見では解像度を1〜2mくらいに落としているでしょうか。この画像はパンクロマチックセンサで観測された白黒画像と近赤外センサによるカラー画像を合成したパンシャープンなのか、あるいは近赤外センサ単体の画像なのか、特に記述はありませんが最新世代の衛星画像を加工してこの解像度ということなら前者のような気がします。
非常に今更という感じはしますしようやくではありますが、IGSの画像が条件付きとはいえ公開されるようになったのは良いことですね。

情報収集衛星8基に倍増へ…軍事関連施設を監視 [読売]

まあこれも関係してなくはないと思いますが。ていうか8基ってJAXAが運用中の地球観測衛星の数を上回ってますけどそんなに運用しきれるんですかね。心配なのはなんたら受託費が更にJAXAに食い込まないかですが。

[速報]「だいち2号」による台風18号(温帯低気圧)の影響による豪雨の緊急観測について [JAXA]

2015年9月9日から10日にかけて、台風18号温帯低気圧に変化)の影響により豪雨が発生し、栃木県、茨城県などを中心に各地で河川の氾濫や土砂災害などの被害が発生しました。JAXAでは国土交通省からの要請に基づき、9月10日午前11時43分頃に「だいち2号」(ALOS-2)搭載のパルサー2(PALSAR-2)による緊急観測を実施し、国土交通省など防災関係機関にデータを提供しました。図1に今回のPALSAR-2による観測範囲を示します。

さてIGSレーダー衛星からの画像は公開されていませんが、こちら「だいち2号」からの観測画像が公開されています。災害発生前後との比較あり。
いずれの画像から見ても分かる通り、衛星から見ても非常に広範囲にわたって浸水箇所が見て取れます。台風自体は予報より東寄りに通っていったので関西では全然雨も降らなかったのですが、こんなのが来たらこのあたりもどうなるか分かりませんね…。