探査機「あかつき」 金星に向け あす再挑戦 [NHK]

あれから5年、いよいよ再び金星と相まみえる時が来ました。

金星到着まであと26日 - 探査機「あかつき」記者会見を詳細レポート [マイナビ]

当日のシーケンスはこちらで詳細にレポって下さっています。

そして12月7日の4時30分に、長野県にある臼田宇宙空間観測所の大きなパラボラ・アンテナを使い、「あかつき」との通信が始まる。8時22分に「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入る。そして8時51分に、「あかつき」は前日に送られたプログラムにしたがって、機体の上面にある4基の小さなスラスターの噴射を開始する。噴射時間は20分間。この噴射は「VOI-R1」と呼ばれており、VOIとは「金星軌道投入」を意味する「Venus Orbit Insertion」の頭文字から取られ、「R」は「Re-何々」とか「Revenge(雪辱)」といった単語を想定しているという。

やがて「あかつき」は金星の裏側から出てくる。そこで噴射の状況などを確認し、もし20分よりも早く噴射が止まってしまった場合など、必要なら追加の噴射を行うように地上から指示が出される。この追加の噴射は「VOI-R1c」と呼ばれている。この「c」は「correction(補正)」や「contingency(万一の)」といった単語を想定しているという。

なお、VOI-R1が成功したかどうかにかかわらず、探査機は必ず決められたタイミングで機体をほぼ反転させることになっている。もしVOI-R1が失敗したとすれば、それは上面側スラスターに原因である可能性が高いので、下面側を使ってVOI-R1cが行えるように、あらかじめ下面側を噴射する方向に向けておくための処置である。

なお軌道投入の成否については精密な軌道決定が必要なため2日後の発表となります。ただしここにも書かれている通り噴射の状況はほぼリアルタイムで確認できるようになっているため、所定の噴射が実行されたかどうかは比較的早く伝えられるかも知れません。