「まいど1号」が日本列島の撮影に成功 [ITmedia]

1月に打ち上げられた小型衛星「まいど1号」が日本列島の撮影に成功した。衛星を開発した東大阪宇宙開発協同組合がWebサイトで画像を公開した。

画像は2月2日昼、高度666キロの周回軌道上から撮影。北海道から東北は雲に覆われているが、四国、九州などが確認できる。毎分10回転しながらの撮影だったという。カメラは宇宙航空研究開発機構JAXA)とシキノハイテック(富山県魚津市)が共同開発した。

GPS受信機のチェックアウトも完了。今後、VHF広帯域波形測定器、レーザー反射体などのチェックアウトとアンテナ展開を順次行う。

プレスリリースはこちら(PDF)。 モニタカメラのチェックアウトを完了し撮影したそうですが、ドンピシャで写ってます。 東日本が雲に隠れてますが、このちっこいカメラでよく撮れてますねー。

H2Bロケットが完成=宇宙ステーション補給機打ち上げ−愛知 [時事]

三菱重工業宇宙航空研究開発機構JAXA)が共同開発した新型ロケット「H2B」1号機の機体が完成し、愛知県飛島村の同社名古屋航空宇宙システム製作所飛島工場で12日、公開された。同ロケットの主な任務は国際宇宙ステーションへ食料や実験機器などを運ぶ補給機の輸送で、9月ごろにJAXAが最初の打ち上げを実施する予定だ。
H2Bの最大の特長は、高い打ち上げ能力。エンジンを2基装備したほか、第1段の直径を5.2メートルに大型化して搭載する推進薬量を増やすことで推進力を増強した。民間の商業衛星を2機同時に打ち上げることもできる。
また、従来型の国産主力ロケット「H2A」を基に開発したため、開発費はH2Aの2割以下の262億円に抑制。開発期間も「詳細設計から実質的に1年半程度の超短期間で造り上げた」(JAXAの中村富久マネジャー)という。

1年半て早っ! (ちなみに262億円の内約はJAXAが187億円、三菱重工が75億円) まあ今じゃシミュレーションも大活躍ですし、1段目を太くしてエンジンをクラスタ化するために機体の強度を上げたりする以外はコンポーネントの多くがH-IIAと共通なので、かなり手っ取り早く出来ちゃったんでしょうかね。 大きい画像はこちら。 やっぱ2基はボリューム感があってたまらん。

H-?Bロケットの機体公開  全長56メートル [名古屋テレビ]

今月17日に船で種子島に搬送され、試験運転などを経て夏ごろ打ち上げられる予定。関係者らはロケット打ち上げの国際競争力をつけ、有人飛行への信頼を勝ち得たいと話していた。

来週運ばれるようです。 中の人も有人やりたそうですねw

米露の大型衛星同士が宇宙で衝突…大量の宇宙ごみ発生 [読売]

世にも珍しい人工衛星同士の衝突。 なんという嬉しくないミラクル。

日本時間11日未明、シベリア(ロシア)の上空約800キロ・メートルで、米露の人工衛星が衝突し、多数の破片が宇宙ごみとして散らばった。

米航空宇宙局(NASA)によると、衛星同士の衝突事故は、50年以上にわたる宇宙開発の歴史上初めて。NASAは、高度約400キロ・メートルを周回する国際宇宙ステーション(ISS)や、様々な衛星などへの影響を分析している。

衝突したのは、米イリジウム社が1997年に打ち上げて運用中だった衛星電話用の通信衛星と、ロシアが93年に打ち上げて運用を停止していた通信衛星イリジウム社は、人工衛星66基を運用して、世界デジタル衛星携帯電話サービスを展開している。AP通信によると、イ社衛星は560キロ・グラム、露衛星は1トン近い重さだった。

NASAジョンソン宇宙センター(テキサス州)で軌道上の破片監視を担当するニコラス・ジョンソン氏は、「過去の経験からして、大きな破片だけでも数百個、小さな破片はもっとあるだろう」と推測する。

宇宙ごみとなった破片の大半は、衝突した2衛星の軌道で雲のように集まって動いているが、一部はより高い軌道や低い軌道へも飛散しているとみられる。

ただ、若田光一飛行士が間もなく長期滞在に入るISSへの影響について、ジョンソン氏は「真っ先に分析したが、極端な危険はない。(若田飛行士をISSへ運ぶ)次のシャトルにも影響はないだろう」と話している。

とりあえずシャトルISSとは高度が倍ほど違うのでそちらへの影響は無いでしょうが、中国の衛星破壊実験や今回の事故で低軌道のデブリがまた一気に増えちゃいましたね。 2機の衛星は傾斜角が数十度異なる軌道を回っていたようなので、相当な"不運(ハードラック)"であります。 まあNORADとか軌道自体は把握してたのでしょうが、よっぽどでもない限りたかだか数mの大きさの衛星同士がぶつかるとは思わなかったでしょうね。