デジタル万引きを勧める本 (9/10)

雑誌を立ち読みしてても
「あっ!このお店今度行ってみよう」
電話番号ひかえちゃえ。

立ち読みした雑誌に載っていたお得情報、懸賞のあて先など。

私はアナログな紙のメモ帳だけど、ケイタイ電話にメモをしてもいいですよね。


−−−−キッパリ! 上大岡トメ・著 P.46〜47 より引用−−−−

一応僕もしがない書店員であるわけですが、まあ携帯カメラほどあからさまではないにしろまずい事だと思います。 情報誌のウリは情報そのものなワケで、一次的な情報を対価無しに商品から持ち出す事がOKならもはやその商品に価値はなくなってしまいます。 必要な情報を得るために商品を購入する事と、必要な情報を得るためにその情報を商品からコピーする事。 良いか悪いかは言わずもがなですね。
ただ、こう言うなら「立ち読みはどうなんだ」という話にもなると思いますが、数多の書籍・雑誌が発行される中、どんな内容が載ってるかも判らない本を購入しようという人は現在の購入者数よりは明らかに少数でしょうし、片っ端から買って読み比べるわけにもいきません。 つまりそれも宣伝の一部といえます。 コミックなども出版社的にはビニールつけんな派らしいですし。 かといって対価無しに商品内容を持ち帰る事は購入の参考とは言えませんし少なくとも堂々と他人に言える事ではないでしょう。 あんまり酷いと、本気で全商品を紐でふん縛る店もあります。 
なので、デジタル万引きというのは現行法的にはグレーゾーンではありますが、法云々にかかわらず販売側・購入側双方に不利益があると考えた方が良いかと思われます。 まあだからと言って件の本の内容全部が上記の内容を主張しているわけでもないですし、今回の件については出版社側も記述を修正する方向らしいですが。