イラク大量破壊兵器、開発計画なし…米最終報告

開戦時にはイラク国内に大量破壊兵器は存在せず、具体的開発計画もなかったと結論づけた最終報告書を米議会に提出した。 ただ報告書は、国連制裁が解除されれば、再び開発に乗り出す意図はあったとしている。
政権存続をはかる元大統領フセインにとって、当面の目標は国連制裁の解除であり、「制裁解除後に大量破壊兵器の開発を再開するため能力を維持しようとはしていた」と指摘。さらに「サダムは核への野望は捨ててはいなかった」と述べ、大量破壊兵器開発に向けた意思は保持していたと説明した。また、フセイン政権の崩壊で「世界はより平和になったことには賛成しなければならない」と語った。
1000ページに及ぶ報告書は6章にわたり、核、化学、生物兵器などの開発の実態について検証。ウラン濃縮用とされるアルミ管輸入などブッシュ政権が開戦の根拠とした証拠についても「無関係」と断じている。

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まあ最後までスタンスを貫き通したという点では「戦争に大儀など必要無い」とか開き直っていた連中よりは幾分マシに思う