願い届かず、最悪の結末…両親や関係者ら言葉失う

前日に見つかった遺体が「別人」と結論づけられた十数時間後の31日午前(現地時間同日未明)、無残な姿が香田さん本人と確認された。

「両親は部屋にこもりきり。私たちも会えないほど憔悴(しょうすい)している」。31日午前、直方市の香田さん宅を訪ねた市職員は父、真澄さん(54)と母、節子さん(50)のショックの大きさをこう説明した。

市の対策本部によると、この日午前9時20分、町村外相が香田さん宅に直接電話し、バグダッドで見つかった遺体を「香田さんと確認」と伝えた。叔母の由美さん(40)がこの電話を受け、別室にいた真澄さんに取り次いだが、真澄さんは落胆が激しく、由美さんが聞き取った。