NHK 見解をまとめ発表

NHKから公式コメント

4年前にNHK教育テレビで放送された「戦争をどう裁くか」というシリーズ番組のひとつについて、自民党安倍晋三氏と中川昭一氏が放送前にNHKの幹部を呼んで放送の内容に偏りがあるなどと述べたと報道されたことについて、NHKは改めて調査を行いました。その結果まず、NHKの幹部が中川氏に面会したのは放送前ではなく放送の3日後であることが確認されました。また安倍氏についても放送の前日ごろに面会していましたがそれによって番組の内容が変更されたことはありませんでした。この番組については内容を公平で公正なものにするために安倍氏に面会する数日前からすでに追加のインタビュー取材をするなど編集作業を進めていたものです。さらに去年3月の東京地方裁判所の判決では制作会社の責任は認められたものの番組の内容については「公平性や中立性といった多角的な立場から編集されており放送局に保障された編集の自由の範囲内だ」と認定されています。NHKは公共放送として何人からも干渉されず常に自らの責任と判断で企画し編集することを基本としており今後も不偏不党の立場を守って放送による言論の自由表現の自由を自ら確保していく考えです。NHKはこうした内容について関根放送総局長の見解として13日夜、発表しました。