石積みドームから排水管 大阪・今城塚古墳

真の継体天皇陵といわれる大阪府高槻市の今城塚古墳(前方後円墳、6世紀前半)は、後円部の内部に石室を囲むドーム状の石積みをし、石組みの“排水管”をつないだとみられる設備があると分かり、高槻市教育委員会が17日発表した。
墳丘に染み込む水が、石積みを伝って排水管に入り、墳丘外の葺石(ふきいし)上へ出るようにしたらしい。
国内の古墳で初めて確認した構造といい、市教委は「貴重な副葬品などを納めた石室の浸水を防ぐため、最高の技術で造ったのだろう。当時の天皇クラスの墓は構造がよく分かっていないが、これが基準設備だったかもしれない」としている。