『目の玉日記』を読んだ。

漫画家・小林よしのり氏による白内障闘病日誌。 久しぶりにゴー宣とは違う肩の力が抜けた本で、「目が見えない」という結構シャレにならない事態を面白おかしく描いており、笑いつつも興味深く読めます。 自分も去年の夏に白内障の手術を受けたのでかなり共感できる部分が多かったのですが、(自分の場合は著者氏よりも明らかに酷く、ほとんど真っ白になってから2年近く放置したうえ超音波粉砕も効かないほどだった)特に、手術後に眼帯を取って視界に飛び込んでくる鮮明な景色に感動する様などはもうムスカのごとく「わかる、わかるぞ!」という感じであります。

あと本の中で著者が50歳で白内障に罹るには若いというふうに言われていますが、自分などはその半分の20代なわけで、入院などすると同室で半世紀ほどのジェネレーションギャップが発生するほどなのですw 気マズスwww

検査や手術の手順などはもちろん病院によって若干異なりますが、この本で描かれている様子で概ね治療の様子が感じ取れると思います。 また、治療を受けている当人にはわからない術中の様子なども描かれており、なるほどと思わされる所も多かったです。 「目の手術」といわれて何をされるんだと恐怖におののく前にこれを読めばかなり安心できたりするかもしれませんね。

ところでこの本で著者が明かしている「遠因と思われる行為」、実は自分も大いに心当たりがあります。 というかアトピー持ちで白内障などに罹る人は大体思い当たるフシがあるのではないでしょうか。 うん、アレはヤバイ。 もはや目の疾患=老人という思い込みもなく、自分も治療後は物凄く気を遣っています。 目の玉は本当にデリケートなのです。 指でつつくとそこから腐る〜(ぇ-

白内障などは目の疾患のうちでも最もポピュラーな部類ですが、それでも「普通に目が見える」という事の有り難さは著者も述べているとおり心の底から実感しております。 サクッと読める良書。 (しかし休んだ分の元をも取る著者のバイタリティはスゴイな)