スクラムジェット燃焼器の飛行実験結果について (続報その3) [JAXA]

実験後、4月17日に宇宙航空研究開発機構クイーンズランド大学から飛行データを受領いたしました。直ちに飛行データの解析を実施した結果、クイーンズランド大学が開発を行った燃焼器模型部を覆うロケット先端部のノーズコーンが分離できず、燃焼器飛行実験は失敗したことが確認されました。

失敗の原因究明は、契約に基づきクイーンズランド大学が行いますが、宇宙航空研究開発機構としても、機構内に調査検討チームを発足させ、今後、同大学からの情報の把握、機構としての対応策について検討を進める予定です。

打ち上げ高度不足による不完全燃焼が懸念されていましたが、それを保護するノーズコーン自体が分離できていなかったとは… 残念。 詳細は委託先からの情報待ちのようです。 まだまだ実証段階の技術ですし、めげずに今後も開発を継続して欲しいところです。

■関連:超音速機用エンジン、飛行実験に失敗 宇宙機構 [朝日]

このエンジンは20〜30年後の実用化をめざして開発中のもの。初の飛行実験では、エンジンをロケットの先端に付けて打ち上げ、高度350キロまで上げた後、音速の約8倍の速度で落下中に6秒間燃焼させる予定だった。ロケットはほぼ予定の軌道を飛んだが、エンジンのカバーがはずれず、燃焼もしなかった。

カバーなどを設計、製作した同大が原因を調査し、6月までに同機構に報告する。打ち上げ費用は約1億円だが、契約上、賠償は求められないという。

外注ですか。 クイーンズランド大はなかなか実績のある所だったようですが今回は運が悪かったか。 次回以降は国内機関にも依頼するのでしょうかね。