侵略の過去を清算していない日本のH2ロケットは平和と安全を脅かすミサイル [朝鮮新報]

はいはいスカッドミサイルスカッドミサイル。 そもそもH-IIはもう無くて今はH-IIAなんですけどねという突っ込みはもはやどうでもいいものとして、テポドンごときとH-IIAを一緒にするな。 な。

周知のように、ロケットとミサイルは表裏一体の関係にある。液体燃料(前者)なのか、固体燃料なのか(後者)、大気圏突入の角度、軌道などによって区分けされるが、本質的には敵対する国から見ればロケットはミサイルになり、友好国からすればミサイルはロケットになる

日本は大型のH2ロケットを所有しているが、米国はミサイルだとは言わない。日本は何本かの指に入る忠実な同盟国だからだ。逆に朝鮮からすれば、侵略の過去を清算していない日本のH2ロケットは平和と安全を脅かすミサイルでしかない

結論を先に書きますと、H-IIAをミサイルとして運用する事は無理です。 何故なら

  • 貯蔵の難しい極低温の液体水素を燃料としており、ロケット燃料として性能が良くても、長期保存・即時発射が要求される「ミサイル」としては実用に耐えない
  • 宇宙ロケットとは違い時代は固体燃料。 デリケートで手間暇かかる液体燃料ミサイルなどロートル
  • 目と鼻の先の朝鮮半島を狙うには無駄過ぎるスペック・コスト。 もっと小型のミサイルを開発した方がいい
  • 弾頭は?

もちろん技術的に日本が弾道ミサイルを開発できる水準にあると言う事は出来ますが、だからこのロケットがミサイルとして使えるという話にはなりません。 技術的な話です。
にしても、固体液体とか軌道とか具体的な単語を出してきたワリに結局主観だけで決めてかかるんですか。 あのですね、各種条約に則り国際的信頼を得た上でその都度飛行コースや投入軌道や利用目的など事前に公開して打ち上げを行なっている日本に対して、それらを全て無視している北朝鮮をマヌケにも代弁してどうしますか。 ああ代弁機関だからそれがお仕事なんですね、ご苦労様です。
そもそも液体水素を燃料として用いたH-IIAはミサイルに最も不向きで平和的なロケットであるという事と、どうせなら世界最大級固体ロケットM-Vなどを槍玉に上げてみせろという事は付け加えておきますね。 そっちはマイナーだからアジに使えないとか言っちゃ駄目だ!

人工衛星の発射、保有は宇宙条約によって認められた主権国家の権利である。日本に認められて朝鮮には認められないという質のものではない。それが互いにとって脅威とならないためには、朝・日平壌宣言の履行が急務だ。

ミサイルだろうが人工衛星だろうがやっている事は明確な危険行為であり国際条例違反だということにまず気付いてくださいね。 あと平壌宣言はミサイル・核開発撤廃が前提です。 まあこれでも読んで出直してきてくださいという事です。