北朝鮮ミサイル関連

7章への言及が避けられたとはいえ「全会一致」で採決された対北朝鮮決議案。　どのように取り繕おうと制裁決議になればあくまで中国が拒否権を行使するのは分かりきっていた事ですし、インドやイスラエルの案件が浮かび上がってきたこのタイミングで一番効果があるのはやはり「全会一致」でしょう。　初っ端の勢いならあえて拒否権を使わせて中国と北朝鮮をまとめて孤立化する事もできたかもしれませんが、今下手にポシャられると「日本の先走り」になりかねないとも思いますしね。　中国から大幅譲歩と賛成票をセットで引き出したのは決して悪くは無いかと。
まあこの期に及んで「日本が孤立している」とか吹くのは流石に無茶でしょうｗ

■【ミサイル発射】北、採択45分後に拒否…「世界新記録」！？ [朝鮮日報]

ボルトン米国連大使は15日（現地時間）、北朝鮮が安保理決議採択から45分後にこれを拒否したことについて、「世界新記録になるだろう」と評価した。

今ここに世界新記録が誕生しました。　おめでとうございます。

■政府、追加制裁など検討開始…北朝鮮の国連決議拒否で [読売]

政府は５日の弾道ミサイル発射当日、「当面の措置」１２項目を決定した際、外国為替・外国貿易法に基づく金融制裁などは、国連安保理の動きを待って、検討することにしていた。効果的な金融制裁には、関係国の協力が不可欠だからだ。

政府筋は「中露両国も、賛成した以上は、決議の実施に協力せざるを得ない。国際社会が連携する素地ができた」と語る。

ただ、政府は、実際に追加的な制裁措置を発動するかどうかは、北朝鮮の今後の対応を慎重に見極めたうえで判断する。

真っ向から拒否されたからには当然の検討ですね。　北は何だかんだと粋がっちゃいますが、中露ですらもはや庇い切れなくなったという現状くらいは理解できるでしょう。

■北朝鮮、国連決議文を拒否「ミサイル発射続ける」 [中央日報]

出来るもんならね

■対北「次の措置」検討へ＝「明確なシグナル」と評価−米政府 [時事]

米政府は、国連安保理が15日、対北朝鮮決議を全会一致で採択したことで、国際社会の懸念を示す「極めて明確なシグナル」（ボルトン国連大使）を北朝鮮に送ることができたと歓迎している。同時に、北朝鮮が決議は受け入れがたいとの立場を即座に表明したため、「次の措置」を関係国と検討していく方針だ。

「次の措置」ね。　まあいきなり戦争おっぱじめるなんて事ではないでしょう、有志連合による制裁あたりを考えてるんでしょうか。　まあ、理事国による全会一致の決議を足蹴にしたわけだし割合すんなりやるんじゃないでしょうか。

■「日本強硬役、米の道具に」　民主・小沢代表 [朝日]

民主党の小沢代表は１５日、北朝鮮のミサイル発射問題に関する国連安全保障理事会決議を巡る交渉について「日本が強硬論の役割を担わされ、その裏で米中や米ロで落としどころを探っているようだ。（日本が）道具に使われているような感じを受ける」と述べた。那覇市で、記者団の質問などに答えた。

小沢氏は「日米関係でも本当の話を聞かされていないのではないか。日本自身がしっかりとした考えを持たないと、米国からもこの程度の扱い（をされる）。中国、北朝鮮からも相手にされない」と批判した。

昨夜の記事。　結局落としどころは英仏から来ましたね。　この程度の扱いというのは一体何の事だったんでしょう。　当初「議長声明」を主張していながら安保理決議まで譲歩したのは中国の方なのに。　というか憶測で批判しちゃってる小沢さんは今回何かしたの？