昭和天皇の心と小泉首相の心 [ゲンダイネット]

└(散歩道

日本経済新聞(7月20日付)は、A級戦犯の合祀に対して不快感を持ったため昭和天皇が参拝を中止したのだと報じた。いわゆる「富田メモ」によれば、昭和天皇は「それが私の心だ」と語ったという。
いまや靖国参拝を支持してきた保守派は、「昭和天皇の心」と「小泉首相の心」のどちらをとるのかを問われている。一部の右派は「昭和天皇A級戦犯14人を合祀したことに不快感を持ったのではない」、名指しをした「松岡、白鳥の2人にだけ不快感を持っていた」と主張する。彼らには国語能力がないようだ。富田メモには「或る時に、A級(戦犯)が合祀され、その上、松岡、白取(原文ママ)までもが」と記されている。それとも何か。昭和天皇A級戦犯14人、全員の名前を挙げる必要があったとでも言いたいのだろうか。
これまで彼らは、極東裁判を見直してA級戦犯を免罪しろと主張してきた。しかし、最近次々発掘されている米国占領文書によれば、戦勝国=米国は天皇を平和のシンボルとして利用するために、戦争責任をA級戦犯に帰して天皇を免罪した。彼らは、再び天皇の戦争責任問題を蒸し返したいのだろうか?

なんで1か0かでしか物事を語れないんでしょう。 ネタ元でも書かれているように、何を支持するにしても最終的には自分の心に決まってます。 だいたい例のメモは日経がひた隠しにしてまともに史料検証もなされてませんし、更にその断片をもって一方的に話を進めるのは国語能力とかの問題じゃなくて既成事実化そのもの。 例えば「藤尾(文相)の発言=」って何? 
そしてA級A級言いますがそもそも昭和天皇東京裁判に対して数々の否定的な言葉を残しています。 「戦犯」遺族にも気遣われ、例大祭には勅使を使わされていますし、元「戦犯」も対象になっている全国戦没者追悼式にも参列されています。 そりゃ個人的に気に食わん人物もいたでしょうが、なぜそれが全員であるという拡大解釈に繋がるんでしょう。 エスパーですか?
もとより「戦犯」は連合国の同意のもと釈放・赦免され復権しており、よって東京裁判を公式に否定するまでもありませんし、それを無視して今更問題視される事がそもそもおかしいのです。