日本の宇宙開発はノーベル賞を狙っているか(12/20) [日経]

この人「はやぶさ」に恨みでもあるのだろうかw

日本の宇宙科学は過去に故小田稔氏が宇宙エックス線をとらえる衛星を打ち上げてエックス線天文学を確立するなど、開拓精神にあふれていた。その開拓精神は次第に薄れてきており、COBEやWMAPのように宇宙論を検証するといった構えの大きな科学衛星も見受けられない。宇宙の推定年齢は137億年、宇宙の組成のうち23%は正体不明の暗黒物質、73%が暗黒エネルギーとするなどの成果を上げているWMAPを見れば、彼我の差は歴然である。

日本は昨年、小惑星探査機「はやぶさ」で小惑星イトカワを観測した。その成果は米国の科学誌『サイエンス』に掲載された。研究者がこの論文掲載で浮かれているうちに世界では衛星や探査機でビッグバン宇宙論の検証が進み、研究者がノーベル賞まで受賞している。日本の宇宙開発はおしなべて先進性に欠ける。米欧の後追いや旧来の路線継続ばかりでは、宇宙探査も実用衛星も展望が開けない。宇宙開発といえども研究者はノーベル賞を狙うほどの気構えが必要であり、科学衛星・探査機を先導役にして実用衛星の展望を切り開くといった高度な宇宙開発戦略も必要になっている。

「浮かれている」ってそんな馬鹿な。 はやぶさプロジェクトのプロマネ川口教授の切羽詰った様子をご存知無いのでしょうか。 小惑星サンプルリターンで予算に物を言わせて「後追い」しているのはNASAの方ですよ? 宇宙科学の先進性なら日本は多くの分野で先陣を切っていますし、そうでなければ予算が下りないから逆に問題なくらいですし、相変わらず引き合いに出す対象が間違っています。