中国の衛星破壊実験で破片が多数発生、危険性を憂慮 [読売]

中国による衛星破壊実験を巡り、米団体「憂慮する科学者連盟」は19日、「衛星に当たると破壊力のある1ミリ以上の破片が200万個発生した」との試算を発表、実験でばらまかれたとみられる破片に対する懸念を示した。

実験で衛星が破壊された約850キロ付近の高度には、衛星の数が限られる静止軌道(高度約36000キロ)と違い、世界各国の人工衛星が多数回っている。破片は、空気が薄いため、地上へなかなか落下せず、10年以上漂い続けるだろうという。

まず破壊実験が事実かどうかという話ですが、中国側が明確に否定しないところから見ると恐らく事実でしょうね。 また、どのような衝突方式だったかにもよりますが、かなりの数の破片が拡散したことも確かでしょう。 記事に書かれているとおり、今回破壊された衛星の軌道は極軌道と呼ばれ、周辺には高度800km前後の低軌道を周回する衛星が密集しており、各国の衛星がこの影響を受けます。
他国の偵察衛星への圧力かなにか知らんが甚だ迷惑、さらにこれは中国自らが推進する「宇宙開発」の首すら絞める行動であり全く馬鹿としか言いようがありません。 アメリカですら懲りたというところから何も学ばなかったんでしょうかね。