「はやぶさ」試料容器のカプセル収納・蓋閉め運用が完了 [ISAS/JAXA]

物凄く詳しい運用報告が上がっています。

はやぶさ」運用チームは、昨春の通信回復後に故障が発覚したバッテリの再充電を昨秋から今月まで継続したのち、1月17〜18日に「はやぶさ」探査機内の試料採取容器を地球帰還カプセルに搬送、収納し、外フタを密閉する運用を実施しました。その結果、バッテリを使った形状記憶合金などの稼動部品は、すべて正常に動作したことが確認されました。今後は、今春に電気推進エンジンを再点火し、地球への帰路に旅立つ準備として、探査機の姿勢制御プログラムの書き換えを行います。

おおっ、カプセル収納成功! まだ作業は残っていますが、これで帰還に向けての一番大きな山は越えたと言えるでしょうか。
姿勢制御装置故障により電力喪失を起こしたためはっきりとは判っていませんが、第2回着陸時にサンプル採取のための弾丸が発射されなかった可能性があります。 しかし逆に発射された可能性を示唆するデータもあり、また第1回・第2回タッチダウン時に接地の衝撃だけでも砂礫が飛び散り回収されている可能性も高いので、サンプルリターンは依然期待されています。
今回、過放電により傷んだバッテリーを復旧して試料カプセルを再突入カプセルに収納することに成功したので、あとは2月か3月にイオンエンジン(再起動成功済み)を噴かして地球への帰還の途に就くのみであります。 楽しみですねー。