技術試験衛星VIII型(ETS-VIII:きく8号)通信系ミッション機器の異常の状況について [NICT]

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まだ解決していないようですが、ちょっと具体的な資料が上がってますね。

3.現在実施中の作業
(1) 原因究明(進捗状況)
取得したテレメトリや過去の地上試験の結果等を判断材料として故障解析作業を実施中である。現在のところ、故障箇所及び原因特定には至っていない。現段階までの解析で、可能性があると考えられるのは、
ア 低雑音増幅器用電源ユニットの異常 (別紙2:①、②、③、④、⑤)
イ 低雑音増幅器と低雑音増幅器用電源ユニット間の接続ハーネスの異常 (別紙2:⑥)
ウ 低雑音増幅器の異常 (別紙2:⑦)
である。これらに関して重点的に調査しているが、これ以外にもあらゆる可能性を考えてデータをチェックしながら調査を行っている。
(2)基本実験への影響評価
基本実験への影響評価は、受信部の不具合として「32台中4台の低雑音増幅器のみ使用不可の場合」および最悪のケースである「受信系全損」を想定し、検討を行った。
仮に、故障の分離ができ、32台中4台の低雑音増幅器の損失で済めば、残りの28台ですべての実験が可能であり、影響は限定的だと考えている。また、最悪ケースとして全く復旧できず、受信部が全て使用不可の場合、地上の携帯端末による実験は端末に外付けのアンテナを接続する等の必要が生じ、大きな影響を受けると考えている。
なお、今回発生した異常は、測位実験、時刻比較実験およびバス実験には影響を及ぼさない。(別紙4、別紙5参照)

今後、地上で模擬試験などを実施し検証を行なうようです。