はやぶさ、消滅の運命? 地球の大気圏に再突入の公算大 [朝日]

これまでの計画ではカプセル投下後、はやぶさの機体は太陽を回る「人工惑星」となるはずだった。状態がよければ、さらに別の天体を探査することも想定されていた。

しかし、はやぶさは燃料漏れなどの故障が相次ぎ、微妙な姿勢制御が難しい。運用チームには「カプセルの落下位置の誤差が大きいと街に落ちる恐れが出てくる」という心配の声もある。そこで、カプセルを目標地点へ正確に落とすには、当初計画より地球に接近させる必要が出てきた。

その場合、カプセル投下後にエンジンを噴射しても、はやぶさは地球の重力を振り切れない可能性が高い。宇宙機構の解析では、大気圏で燃え尽きるとみられている。

はやぶさは、自らの機体と引き換えに、小惑星からの試料回収技術と、地球〜小惑星間の往復飛行の実証という目的の達成を目指すことになる。

数々の復活劇を繰り返してきた「はやぶさ」ですが、ミッション完遂に万全を期すためにはカプセル分離後に本体の大気圏突入をも覚悟しなければならないようです。 軌道変更用のスラスタも死んでしまいましたし、それが判った時から言われていたことではありますが、何かこう涙ぐましくなってきます。 もちろん、地球帰還までの道程がこれから大変なのですが。
ただ、最終的段階に達してなお軌道の魔術師・川口淳一郎先生が何もせず黙っているとは思えません。 「はやぶさ」がエアロキャプチャに耐えられる構造ならあるいは…

宇宙機構は今週にも、はやぶさのエンジンを連続して噴射し始める予定だ。推進力は小さく、現在の軌道から本格的に動き出すのは、4月上旬になりそうだという。

おお、いよいよ今週!