北朝鮮:独自に判断、あいまい核封印か [毎日]

先月の初期段階措置合意によると、北朝鮮は「(核燃料)再処理施設を含む寧辺の核施設」を稼働停止・封印し、「北朝鮮国際原子力機関IAEA)の合意に従って監視・検証」することになっている。しかし北朝鮮は、先のエルバラダイIAEA事務局長の訪朝時に封印対象や手続きに関する具体案を示さなかった。

複数の6カ国協議筋によると、17、18日に開かれた同協議の朝鮮半島非核化作業部会で北朝鮮「我々が封印後、IAEAが確認に来ればいい」と主張。IAEAの立ち会いなしで封印を進める考えを明らかにした。

日米韓3国は非核化作業部会の専門家会合で封印対象や方法を協議したが、日米は再封印はもちろん、プルトニウム再処理の過程で利用した核燃料貯蔵庫など新たな施設があるのかを確認し、それがあれば封印すべきだと主張。これに対し韓国は、稼働中の原子炉((1))と再処理施設((3))の封印を確実にすることでプルトニウム増産を阻止できるとし、3国の具体案はまとまらなかった。そのため、「このままいくと封印対象も手続きも、94年の米朝枠組みより低い水準になりかねない」(6カ国協議筋)との危惧(きぐ)も出ている。

持ち逃げする気満々ですね。