夢は「天然ガス」ロケット 室工大教授に東野氏が就任 [北海道新聞]

宇宙ロケットのエンジン開発で国内有数の実績を持つ航空宇宙関連企業IHIエアロスペース(群馬県富岡市)の技監東野和幸氏(56)が、室蘭工大航空宇宙機システム研究センターの教授に着任した。四月から宇宙航空研究開発機構JAXA)と協力、ロケットでは実用化されていない液化天然ガス(LNG)を燃料にした新エンジンの開発に取り組む。

東野氏は国内初の純国産大型ロケット「H2」などのエンジン開発に携わったロケットエンジン研究の第一人者。LNGは従来の液体水素よりパワーは低いが、安価で蒸発しづらく、燃費が良いのが特長。密度が小さいため、燃料タンクの容量が六分の一ほどで済む利点があり、従来のロケットに比べ機体が小さくても遠距離の飛行が可能だ。将来的には最小型有人ロケットの開発につながる。

東野氏はLNG燃焼時の冷却や燃焼の安定性を高める技術など、新エンジンの基盤技術の開発を担当。同大が三年前に招聘(しょうへい)したJAXA元参事で、宇宙航空研究の第一人者棚次亘弘教授の呼び掛けに応じた。東野氏は「飛行実験が可能な北海道の地の利を生かして研究を進めたい」と話している。

GXではなくLNGと書いてるところがミソですねw 強化メンバーの一員でしょうか。 GX用のLNGエンジン開発については燃焼不安定対策を施したフルスケールの実機で4〜5月頃に燃焼試験を行なうという話でしたし、H系ロケット開発経験を生かす形で進めると言っていましたので、その関係かな。