世界一当たる天気予報に、気象庁の観測ポイント1億強へ [読売]

大気に関する観測ポイントを1億強と大幅に増やして、3日後の台風進路予測のずれを今の320キロから20%減の260キロに減らし、週間天気予報で当たる確率を世界トップクラスの7割前後からさらに数%アップさせる方針だ。

同庁が週間天気予報などに使っている2〜9日後の予報計算では、地球全体の大気を細かいブロックに分けた「全球モデル」を採用。このブロックの各頂点の気温、気圧、風速などの観測データをスーパーコンピューターに入力し、天気を予測している。

同庁は昨年春、それまでよりも約20倍計算が速いスパコンを導入したのを受け、全球モデルも改良する方針を決定。ブロックの頂点を現在観測している60キロ間隔の819万ポイントから、20キロ間隔の1億1000万ポイントに増やす。

この改良に伴い、すでに20キロ間隔だが予報範囲が東アジアに限られている翌日までの予報モデルや、24キロ間隔の台風の予報モデルも全球モデルに統合する。

世界では、ヨーロッパ各国が出資している「ヨーロッパ中期予報センター」(英国)が25キロ間隔に頂点を置いたモデルを運用しているが、これを上回る精密度での予測計算が可能になる。同庁予報部は「高速のスパコン導入で、複雑な気象現象に合った詳細な分析もできるようになる。より正確な予報を目指したい」と話している。

天気予報とは外れるものという思い入れ?がありますが、的中率は週間予報が7割で世界トップクラスらしい。 まあ微妙な天気とかありますし、非常に複合的なものだという事だけは分かります。