「小惑星イトカワにおける地滑り地形の発見」

東京大学の宮本英昭准教授らを中心とした研究グループは、小惑星探査機「はやぶさ」で取得した高解像度画像などを解析し、小惑星イトカワ」が過去に何度も震動したために、表面の土砂が流動化して広範囲で「地滑り」が生じていたことと、その結果として「ふるい」にかけられたように土砂の大きさが場所によって分かれたことを発見しました。地球ではマントルの対流に応じて地表面が変化しますが、イトカワでは土砂が粉流体(液体のように動く固体粒子の混合物-流動化して粒子対流が生じることもある)として流動し表面が変化していると考えられ、これは太陽系のあらゆる天体の中で、初めて発見されたプロセスです。理論計算によって、イトカワが非常に小さな天体であることが原因で、こうしたプロセスが生じたことがわかりました。すなわち他の小さな天体においても、同様のプロセスが生じていると考えられます。

今回サイエンス電子版で速報された論文の主旨について物凄く解かり易く解説されています。 初見の画像などもありウハウハものであります。 また、その他の記事もこちら↓にまとめられています。 素晴らしい…