災害時でも通話確保、宇宙に「携帯基地局」構想…総務省 [読売]

地震などの災害時に基地局が壊れて携帯電話がつながらなくなった地域や、携帯が「圏外」の山間部に電波を中継し、災害・遭難時の通話を確保する狙いだ。衛星からの電波を送受信する機器を現在の携帯端末に搭載できるよう小型化し、2015年度までに実用化することを目指す。

端末を小型化するには、衛星側のアンテナを大きくする必要がある。通常の端末の大きさで衛星電話も共用できるようにするには、宇宙航空研究開発機構が昨年12月に打ち上げた通信用では世界最大の技術試験衛星「きく8号」(最大幅19メートル)の2倍以上の大きなアンテナが必要となる。

このため、総務省は08年度から、5年程度かけて、超大型アンテナを開発する方針だ。衛星は、放送衛星(BS)などと同じ地上3万6000キロ・メートル付近の静止軌道に打ち上げる。

総務省は6月にも、関係省庁や通信事業者、携帯電話メーカーなどで作るフォーラムを設置し、技術的な検討に着手する。08年度政府予算の概算要求に20億円前後の研究開発費を盛り込む方針だ。開発・打ち上げ費用の総額は未定としている。

おお、これは「きく8号」の開発技術の実用化ですね、素晴らしい。 しかし要求されるアンテナのサイズがきく8号の更に倍! あの6角モジュール形式でいくのなら、この形式ってどこまで拡張可能なんですかね。