衛星ロケット残骸、住宅地近くに落下=中国 [時事]

香港の人権団体・中国人権民主化運動情報センターは7日、中国四川省の西昌衛星発射センターからの通信衛星打ち上げに使用された運搬ロケットのエンジンの残骸(ざんがい)が5日夜、湖南省綏寧県の住宅街近くに落下したと伝えた。
死傷者は出なかったが、最も近い民家から200メートルしか離れていなかったという。残骸は重量10トンに上り、同センターは「コントロールされていない残骸の落下は住民に重大な被害を与える恐れがある」と警告した。

中国はかなり内陸部から打ち上げを行なっているので、日本の場合なら太平洋に落下しているものが容赦なく陸域に落下するわけで、まあ当然退避勧告くらいは出してるのでしょうけども、民家から200メートルに10トンの落下物っていくら何でもおっそろしいなあ。 エンジンの残骸とありますが、綏寧県といっても広いですが落下地点が発射地点からおよそ500km800km前後ということは、落下したのは分離されたブースターか第1段あたりでしょうか。 ちなみにH-IIAのブースターも(こちらは固体燃料ですが)カラで約10トンあり、種子島からおよそ400kmの海上に落下するようです(第1段は1000km前後)。 そういえば先月にも中国で衛星フェアリングが山間に落下したというニュースがありましたが、GoogleEarthで大体の位置関係を割り出してみると発射上から先月の落下位置と今回の落下位置はやはり静止衛星打ち上げの飛行コースに大体沿った形になりました。 山奥に落っことすつもりが風向きとかで流されたんでしょうかね。

※訂正

kmとマイルを間違って測ってました。 GoogleEarthめ!