防衛省、ステルス実証機開発へ F15後継、純国産へ技術蓄積 [中日]

実証機は一九九五年、防衛庁技術研究本部で始まった戦闘機開発に必要な要素研究を集大成する。要素研究は、ステルス性と高運動性を備えた機体を意味する「高運動飛行制御システム」、推力五トンの「実証エンジン」、高性能のフェーズド・アレイ・レーダーに電子妨害装置を組み込んだ「多機能RFセンサー」、機体に張り付ける薄いレーダーの「スマート・スキン」の四項目。

このうち、中核となる機体はフランスでのステルス性試験を終え、飛行試験を含む開発への移行を待つばかりだった。外観はレーダー反射を防ぐため曲線を多用、軽量化を図り、炭素繊維でつくられている。双発エンジンの噴射口には推力を上下左右に変更する三枚の羽根がそれぞれ付き、急な方向転換も可能という。

ただ、F15のエンジンが一基当たり推力十トンなのに対し、実証エンジンは半分の推力でしかない。機体もエンジンに合わせて全長十四メートルと軽戦闘機並みだが、技術研究本部関係者は「戦闘機の開発段階では大型エンジンの国産化も可能」としている。

実証機開発の背景には、F2支援戦闘機の製造がほぼ終わり、このままでは消滅する戦闘機の開発技術を維持、向上させる狙いがある。飛行試験は早ければ四年後とみられ、順調にいけば十年前後で純国産戦闘機が誕生する。

心神キタコレ。 しかし時期的に見るととてもF22への観測気球ですね。 予算的にもいっぱいいっぱいのところに更に割り込みかねませんし