国際宇宙ステーション運用は2015年末まで?=関係国間で議論 [時事]

国際宇宙ステーション(ISS)はまだ建設途中だが、計画に参加している国・機関の間で、ISSをいつまで運用するかをめぐる議論が起きている。米国が2015年末をもってISSから手を引く考えを示しているのに対し、欧州やロシアはそれ以降も利用したい意向だ。(写真は米スペースシャトルエンデバー」から撮影した国際宇宙ステーション
国際宇宙会議が開かれているインドのハイデラバードで25日、欧州宇宙機関(ESA)のドルダン局長が記者団に語ったところによると、米航空宇宙局(NASA)のグリフィン局長はISSの完成後5年を超えてISSの科学研究棟を使う計画はないと関係各国に通告、完成目標から5年後に当たる2015年末をもって米国はISSから手を引く考えを示したという。NASAは、月面基地を含め「ISS後」の宇宙拠点について議論すべき時が来たと主張しているとされる。
一方、欧州とロシアはより多くの科学実験を行うため2015年後もISSを利用する必要があるとみている。ただドルダン局長は、ESAにはISS維持費の大半を賄っている米国の肩代わりをする用意はないとも述べた。このためISSの寿命は同年末までとなる可能性がある。

NASA止める気満々ですねえ… 他の国はそれを説得している構図ですが、それらの国も結局運用資金の肩代わりは出来ないわけで。 こんな中で最も気合の入っているのが日本で、来年初旬からモジュールの打ち上げが開始されるわけですが、日本実験棟「きぼう」が完成するのは2009年で、下手したら5年そこらで運用終了となってしまうわけですね。 そのへんの人工衛星だってもっと長持ちしますよと… 運用費も勿論かなりかかると思われるわけですが、当然のことながら予算増額の兆しも無し。 このままじゃ潰れかねませんね。