ジグザグから最短コース飛行へ 航空機の新航法始まる [朝日]

これまでのシステムでは、航空機は地上にある無線施設に頼って自らの位置を確認しながら飛行するため、たとえ遠回りでも、目的地までの間に点在する地上の無線施設の上空を飛ばなければならなかった。

新航法では、全地球測位システム(GPS)など自らの位置を把握できる装置を備えた航空機が、無線施設の位置に縛られることなく経路を選び、目的地まで最短距離で飛ぶことができるようになる。その結果、時間や燃料が節約できるほか、無線施設の上空の混雑が解消され、安全性も高まるという。また無線施設周辺の地形や天候に左右されずに飛ぶことができるため、就航率も高まると期待されている。

ちなみにこの航法には、運輸多目的衛星ひまわり6号・7号が組み込まれているそうです。

運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)信号の送信について [神戸空港衛星センター]

MSASは、GPSと同様の信号をMSAS内で発生させ、MTSATを25番目のGPSとして航空機に利用させる(レンジング機能)、GPSの不具合時報をMTSATを経由して航空機に提供する機能(インテグリティ機能)、GPSによる航法誤差の補正値を航空機に提供する機能(ディファレンシャル補正機能)を有しており、これら機能によりGPSを補強します。

両衛星とも設計寿命は10年で、ひまわり6号の方は2005年2月打ち上げですが、これらの後も2機体制取るんですかね。